Godin Guitars

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Godin Guitarsとは

カナダ・ケベック州のモントリオールで楽器の製造を行うギター製造会社。楽器ブランドとして呼ぶ時は主に「Godin」とだけ呼ぶのが一般的です。旧社名はLasido(ラシド)。

主に様々なブランドのOEMとしてネックやボディ等の製造を行っている。主な製品はKramer(クレイマー)や旧名Pensa Suhr(ペンサ・サー)で知られるPensaなど。自社ブランドのGodinとしてもギターの製造を行っており、主にエレアコやエレガット等のアコースティック寄りな楽器を製作している。

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歴史

創業者はカナダのRobert Godin氏。1988年にGodin氏が「それまでのギター概念を越えた」コンセプトとオリジナリティを追求したギターを発表したのが始まり。

そのギターは後のGodin Guitars製品のプロトタイプとなります。独自のコンセプトを楽器に上手く落とし込むべく研究を重ね、1991年にGodinの特徴であるダブルチェンバーボディを完成させます。この当時よりL.R.Baggs社と共同でピックアップ開発にも取り掛かっておりました。

1994年、世界初のナイロン弦MIDIギター「Multiac Nylon」とスチール弦「Multiac Steel」が画期的なアイテムとして東京楽器フェアで注目を集めました。その後も世界初のピエゾとマイクをミックスが可能なデュアルシステム搭載の「DUET Nylon」「DUET Steel」を発表するなど、独自のコンセプトに基づいた画期的な楽器を次々に発表していきます。

当初はアコースティック系のギターを発展させたモデルが中心で、現在でもそれらがメインであるという印象がありますが、エレキギターの開発にも意欲的で、実用的なモデルが多数生み出されました。近年も精力的に新生代のユニークなギターを開発しております。

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主な製品

Multiacシリーズ

Multiac Godin Japanより

Godinを代表するエレガットモデル。一見するとソリッドギターのようなルックスですが、驚くほどに"生音"の質感が色濃くでる画期的且つ実用的なエレガットです。

外観はよく似ているもののナット幅やボディ構造を細かく調整したモデルが数種類存在し、クラシックやブラジリアン等それぞれに得意分野があるのが特徴。また、Roland製のギターシンセサイザーに対応したモデルです。

Duetシリーズ

Duet Godin Japanより

デュアルピックアップを搭載したモデル。ピエゾとマイクの2種類を自在にブレンドしたサウンドメイクが可能。Multiacシリーズと同様、各得意分野に特化した仕様違いのモデルが数種類存在。

5th Avenueシリーズ

5th Avenue Kingpin Godin Japanより
5th Avenue Jazz Godin Japanより

1950年代の古き良きスピリットをGodinの技術で再現したアーチトップギターのシリーズ。トラディショナルなルーツを持つモダンなジャズギタリスト達に愛用されています。

Montreal Premiere

Montreal Premiere Godin Japanより

Godin唯一のセミアコースティックギター。セミホロウ構造も独自のスタイルで作られており、リッチ且つクリアな鳴りが特徴的なモデルです。通常はハムバッカーをマウントしていますが、P-90タイプのピックアップを搭載したモデルも存在。

A6シリーズ

A6シリーズ Godin Japanより

エレキギターとエレアコ、2つの要素を持ったギター。ピエゾとマグネティックの2種類のピックアップを搭載し、それぞれの単独使用や自由自在のミックスが可能なモデル。

Acousicaster

Acousicaster Godin Japanより

1988年に誕生したGodinギターのプロトタイプを完全再現したモデル。A6シリーズと同様、ピエゾとマグネティックの2種類のピックアップをマウントし、ブレンドも可能な仕様です。プロトタイプながら現在においても個性抜群の斬新なモデルと言えるでしょう。

その他ベースやウクレレ、民族系楽器など多数存在。

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特徴

ライブでの使用を前提に、より実践的な場面での観点に主眼を置いているのが特徴です。

コンセプトとしては「リアルなアコースティックサウンドのプロデュース」と「他の楽器からの持ち替えでも違和感のない演奏性」。

一般的なピエゾピックアップを搭載したエレアコの、アタック音が強くなってしまうという不満点を解消するべくGodinギターは開発されました。上記の問題はフィードバック対策をEQで行う必要があるためである、という点に注目しました。そこでGodin氏はボディ構造の時点でフィードバックの改善を試み「ギターの持つ本来の能力をフルにコントロール、リアルな生サウンドを出力」というスタイルを実現したのです。

Multiacシリーズに代表されるような独特のルックスは実用性から生まれた機能美ということになります。

前述のコンセプトの通りが楽器としての特徴に強く反映されています。

アンプから出力した音をブラインドで聴いたら、生ギターをマイク撮りと誤認してしまうほどにリアルなアコースティックサウンド。エレアコにおけるアコースティックギターサイズのボディの必要性に疑問を抱いてしまうクオリティです。そして、一見するとテレキャスターに近いボディシェイプをしていることからも分かる通り、基本的にはソリッド系のエレキギターを抱えているような感触のプレイアビリティに仕上がっています。

ライブでの実用性に特化した楽器であるためか、ユーザーはプロのミュージシャンの割合が高い印象があります。

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主な使用ミュージシャン

Al Di Meola(アル・ディ・メオラ)

スパニッシュやラテンのスタイルをジャズと融合させた元祖速弾きギタリスト。圧巻の高速フルピッキングだけではなくロングトーンや繊細な強弱表現など、抜群の表現力を持った英雄的存在です。Godin製ギターはMultiac NylonやMultiOudなど多数使用。

Lionel Loueke(リオネル・ルエケ)

Herbie Hancock(ハービー・ハンコック)に見い出され、ジャズやワールド・シーンで活躍を続けるアフリカ中西部出身の超変態的ギタリスト。フィンガーのみでストロークやリードプレイを行うスタイルで、歌うように変幻自在な音選びとリズムで個性的なフレーズを生み出すオンリーワンなプレイヤーです。Godin製ギターはGrand Concertを使用。

John McLaughlin(ジョンマクラフリン)

クラシックやワールドミュージックをジャズに取り入れて常に独自のスタイルで新しいサウンドにチャレンジし続けるジャズロック系フュージョンギタリスト。技巧派プレイヤーとして有名であり、フュージョンの発展に大きく貢献したことからもギターヒーローとして名高い一人です。Godin製ギターはFreeway SA、LGXTを使用。

Tomo Fujita(トモ藤田)

教え子に世界的なミュージシャンを多数持つ米バークリー音楽大学ギター科助教授。音楽に関する造詣が深くトライアドを基調とした音楽分析など、様々な論理的なレッスン動画をYouTubeにアップロードしていることでも有名。より直感的により良い音で演奏することを重視しており、その技術においての完成度が非常に高いプレイヤーです。Godin製ギターはMultiac Nylonを使用。

その他多数プロユーザーが存在。

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written by

パプリカ

paprica, Inc. 神奈川県茅ヶ崎市にてpaprica musicを創業。